ご入居者の一日に密着 その3【グッドタイム リビング 長津田みなみ台】
2020年10月24日(土)
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
グッドタイム リビング 千葉みなと/駅前通の看護師・鶴岡です。
実は先月投稿したブログですが、ゲストからも大変好評だったようです。
色々な方に読んで頂けて、とても嬉しく思います。
ただ、一部のゲストは私の夫でもあるケアアテンダントの鶴岡が書いたものだと思われたようで...。
「あなたのブログ見たわよ、随分可愛らしい絵を描くのね」
「いえ、それは妻が描いたものです」
といったように、先日数人のゲストとお話したと報告がありました。
私が鶴岡に改姓してからまだ日が浅い為か、ゲストに勘違いをさせてしまったようです。
鶴岡が二人いるとややこしいですよね。
この度はお騒がせしました。
さて、今ではすっかり街並みも秋の装いに色を変えましたね。
茜色に染まる夕焼けを眺めながら、時の流れは本当に早いものだと常々感じるようになりました。
日々早まる日没時間に、冬の訪れが近づく気配を感じます。
そんなある日、勤務中の私はスタッフに声をかけられました。
「先程H様が、鶴岡ナースにお部屋に来てほしいと仰っていましたよ」
私はその言葉に頷きました。
「分かりました。これからお部屋に伺いますね」
声をかけてくださったスタッフと別れた後、H様のお部屋に向かいました。
H様は私と同年代のお孫様がいらっしゃることもあり、親近感を抱いてくださっているようです。
そんなH様に頼りにしていただけているのか、以前にも何度か呼ばれたことはあります。
(H様が私を呼ぶのは久々ですが、何かあったのでしょうか...?)
H様のお部屋のドアのノックし、「H様、失礼します」と声を掛けてから入室しました。
入室するとH様は沈鬱な面持ちでしたが、私の顔を見た瞬間顔をほころばせながら迎え入れてくださいました。
「鶴岡さん、来てくれてありがとう」
目を細めながら私の手を握るH様。
私はH様の手の温かさを感じつつ、声をかけました。
「私でよろしければ大丈夫ですよ。今日はいかがなさいましたか?」
「実はね、呼ぶかどうか悩んだんだけど...鶴岡さんは優しいからつい甘えてしまって、忙しいのに申し訳ないねぇ」
悲し気に顔を歪めるH様の声が沈んでしまいました。
何かお悩みのことがあるご様子ですが、私が訪室したことで申し訳なく感じてしまっているようです。
H様は普段からとても優しい方なので、私に気を遣ってくださっているのが良く分かります。
「H様、遠慮なさらないでください。私は頼りにしていただけて嬉しいですよ」
私がH様にそうお伝えすると、私の手を握る力が強くなるのを感じました。
「鶴岡さんがいてくれて本当に良かったよ...」
H様は感極まった声で、潤んだ瞳で真っ直ぐ私のことを見つめながらそう仰いました。
私は他の看護師に比べたらまだまだ未熟者ですが、こうしてゲストに寄り添うことが出来ることが何より嬉しいのです。
なので、H様の心の底からの言葉に、私は胸の奥が熱くなるのを感じました。
その後、暫くH様のお話を傾聴していると、H様の表情がだんだん柔らかくなっていきました。
私にお話してくださったことで、気持ちが和らいだようです。
「いつもありがとうね、鶴岡さんがこうやって聞いてくれるからいつも甘えてしまうよ」
「いえいえ、私にできることがあればいつでも仰ってください」
H様は満面の笑みを浮かべていましたが、次第に表情が暗くなってしまいました。
「鶴岡さんが産休に入っちゃうと寂しくなるなぁ」
肩を落としながら呟かれたその言葉を耳にした私は、H様の手を握り返します。
「元気な赤ちゃん産んで、必ず戻ってきますね」
「約束だよ。鶴岡さんが子供産んだら報告聞かせてね」
H様はその後も、どんな子供が産まれるのかと楽しみにしてくださっているご様子でした。
暗い表情をされていたH様が一転して明るい笑顔でお話してくださり、私は安心しました。
今まで築き上げてきたゲストとの絆を、これからも大切にしたいと思います。
最後に、皆さまに改めてご報告があります。
今回のH様との会話から分かる通り、私は来月産休に入らせていただきます。
その為、ブログの更新も暫くお休みをいただくこととなりました。
私としてはとても寂しい限りですが、職場に復帰した際にまたお会いできることを願っております。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
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