老人ホームでビームライフル体験会
2020年12月16日(水)
前回に続いて、オンライン看護実習中の学生からいただいた質問をご紹介します。
学生からの質問)
地域とのつながりはありますか?
回答)
今年は新型コロナウイルスの影響で
思うような活動ができていませんが、地域とのつながりは重要視しています。
近隣の小中学校、こども園との定期的な交流、
シニアクラブ(老人クラブ)や自治会との交流も行っています。
また秋には毎年、隣接するマンションと合同のお祭りを開催しています。
お祭りでは、入居中のゲストが「お客さま」として参加するだけでなく、
屋台の中に入ってソフトクリームの販売を行いました。
ゲストの中には、町内会長や婦人会など地域活動を積極的に行ってきた方もいます。
そうした方が、高齢者住宅に入居したとたん
「お客さま」の役割しかなくなってしまうのはもったいない、と考え、
「もてなす側」として、これまで果たされてきた地域での役割を継続できるようにしました。
とはいえ、慣れない仕事に、ソフトクリームの屋台の前は大行列・・・
普通ならクレームがきてもおかしくない状況でした。
しかし、実際はクレームはゼロ。
それどころか、大人も子どもも、
ゲストから受け取るソフトクリームにニッコニコの笑顔です。
新浦安エリアはマンションが多く、多世代で同居している家庭はほとんどないため、
日常的に子どもとお年寄りが交流する機会は、ほとんどありません。
そのような地域ですので「お年寄りを大切に」と学校で教わっても、
イメージが湧きづらいのは仕方ありません。
ソフトクリームの屋台では、誰から教わるわけでなく
「お年寄りが作ってくれるんだから、ゆっくり待とうよ」という雰囲気があり、
子どもたちはそれを体験することで、自然に学んでいます。
日本は超高齢社会を迎えていますが、
それでも人口に占める高齢者の割合は4人に1人程度。
高齢者住宅の高齢者率は100%。
もし、高齢者住宅が一つの地域として完結してしまうとしたら、
高齢者率100%の歪(いびつ)な構造のまちになってしまいます。
私たちは、高齢者住宅と地域との境界をぼやかして交わることにより、
多世代の色々な人が存在する普通のまちに近づけたいと考えています。
しかしながら、地域の方が用事もなく高齢者住宅を訪ねてくることはありません。
ですから、最初は私たちから地域に向けてアプローチするしかないのです。
グッドタイム リビング 新浦安では、ここ数年、
スタッフで構成する「地域とつながる委員会」を中心に、
地域への働きかけを強化しています。
早くこの新型コロナウイルス感染症が落ち着き、
また地域の方との交流を再開できる日に向けて、ゲストと共に準備を進めています。
すてきな質問をありがとうございました。
実習を機に、大学との地域交流も始まりそうです。
★現在、グッドタイム リビング 新浦安では、
新型コロナウイルス感染症の感染予防対応として、
不急のご来館をお控えいただくようお願いをしております。
ご来館の際には、事前にご一報いただけますと幸いです。
皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
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