春のぶらっと内覧キャンペーン 開催中!
2020年07月20日(月)
「今、お時間あります? お食事のことについて教えていただきたいんです」
S様がそうおっしゃるので、私は何だろうと思いながら、お部屋へうかがいました。
「お食事のメニューを選びたいんだけど、文字だけだとどんな料理か良くわからなくて」
なるほど、S様はご自身の健康状態を考えながら、メニューを決めていらっしゃるそうなのですが、それぞれどんな料理なのかイメージができると、もっと選びやすいということなのです。
レストランのお食事は毎食2つ、または3つのメニューをご用意し、ゲストに選んでいただいています。
「やっぱり店長さんに聞くのが一番かなと思ったんです」
はい、そうなのです。
実は私、この春から、レストラン MISORAの店長を任せていただいているのです。
しかし、まだまだレストランのことを熟知しているとは言えませんし、S様に上手くお伝えできるでしょうか。
「ミートローフって、どんなお料理かしら?」
ミートローフは、ひき肉に野菜や香辛料を混ぜて、オーブンで焼いた料理で、イメージとしてはハンバーグに近いもので・・・といった感じで私は悪戦苦闘しながらお答えしました。
「白身魚のピカタはどんなお料理?」
ピカタは、チーズを混ぜた卵をつけて、お魚を焼いたものですね。本来はピカタって豚肉を使うものなんですが、白身魚ですから、さっぱりとして食べやすいんじゃないでしょうか。
「それなら食べてみようかしら。あと、これ、若鶏二色巻きって」
若鶏二色巻きですか・・・私は答えに窮してしまいました。
間違ったことをお伝えするわけにはいきませんので、私はいったん退室し、このメニューを作った栄養士の坂野のもとへ向かいました。
若鶏二色巻きは、人参とインゲンを鶏肉で巻いた料理のことでした。
私は、S様にそのことをお伝えし、メニュー選びが終わったところで、退室させていただくことにいたしました。
「鈴木さん、時間を取らせちゃってごめんなさいね。だけど、店長さんに聞いて良かったわ。とてもわかりやすかった。また、お願いね」
S様にそう言っていただき、私は恐縮してしまいました。
自分自身ではS様のお役に立てたという感じがあまりしなかったのです。
もっともっと勉強し、ゲストに何を聞かれても、どんなご要望を受けても、しっかりと対応出来るようにならなければなりません。
現在はコロナウイルス感染防止対策が第一となっておりますので、なかなかゲストにお楽しみいただけるようなレストランイベントを企画することは出来ていません。
ですが、だからこそ、私たちにはゲストをおもてなしするホスピタリティーの精神がより求められているようにも感じています。
今、一番大切なことは何なのか、しっかりと考え、ゲストへお伝えしながら実践していきたいと思っております。
本日は、サービススタッフの鈴木がお送りいたしました。
PICK UP CONTENTS
ピックアップコンテンツ