熱心に取り組むリハビリ

夕方4時、「グッドタイム リビング」の館内にあるリハビリ室からは、賑やかな声が聞こえてきます。
「小松さま、本日もよろしくお願いいたします。体調はいかがですか？」
「元気ですよ！ 頑張ります」
今日のリハビリメニューは、平行棒を使った運動がメインな日。まずは、運動前に血圧・血中の酸素飽和度・体温を測定し、その日の体調を確認。その後、平行棒を使った筋力増強訓練が始まります。
「最初は平行棒の使い方もよくわからなかったのですが、今はだいぶ慣れてきました」
こう笑顔で話すのは、小松みち子さん（仮名、89歳）です。
以前は車椅子を使用しての移動も多かったのですが、リハビリを続けることで今は館内を歩行器で移動できるようになるまで回復されています。
「少しずつ自分の足で歩けるようになってきて嬉しいですね。リハビリの成果が実感できるから、やりがいもあります」
今は週2回「グッドタイム リビング」に常駐する理学療法士と一緒に、熱心にリハビリに取り組んでいらっしゃいます。

ひとり暮らしに不安

小松さんが「グッドタイム リビング」にご入居されたのは2年ほど前。85歳を過ぎて、一人暮らしの部屋の中でよくつまずくようになり、ある時夜中にトイレに行こうとして転倒、腰椎を圧迫骨折してしまいます。
「娘に連絡をして駆けつけてもらったからまだ良かったものの、それ以来一人暮らしに不安を覚えてしまって･･･」
そのときの経験から、小松さんはそれまでの住まいからサービス付き高齢者向け住宅への入居を決めます。とはいえ、そこでの暮らしも、満足できるものではありませんでした。
「夜間に具合が悪くなり、コールを鳴らしてもなかなか来てくれなくて。しかも、対応してくれるのは、介護スタッフではなく、警備員の方。もちろん、誰も来てくれないよりはいいのですが、やはりちょっと不安で･･･」
家族とも話し合い、小松さんは再び住まいを探すことに。いろいろな施設をまわり、最終的に新たな住まいとして選んだのが「グッドタイム リビング」でした。ここでなら「安心して暮らすことができる」と思えた点が、大きかったそうです。
「夜間も含め、何かあったときにスタッフの方がすぐに部屋まで来てくれるので、その点がとても安心感につながりました。スタッフの対応も良く、 “小松さま”と呼んでくれるので、その点もここを気に入った理由の1つです」
介護だけでなく、医療との連携がきちんととれている点も、入居を後押ししたそうです。
「スタッフには看護師の方もいて、医療機関と連携して定期的に母の健康状態をチェックしてもらえます。家族としては、その点も安心材料になりました」（小松さんご家族）

リハビリの成果

入居から1年経ったころ、医師と相談の上、始めたのが転倒予防のリハビリです。ケアマネジャーとも連携した上で「グッドタイム リビング」に常駐する理学療法士が小松さんに合ったリハビリプログラムを考案、今は週に2回、40分間ほどリハビリを行っています。
「館内周辺を理学療法士の方と一緒に歩いて歩行訓練したり、時には器械を使って筋力を増やすリハビリを行ったりしています。日によってリハビリメニューも異なるので、飽きずに楽しいですよ」
担当の理学療法士も、小松さんの状況についてこう話します。
「両足の股関節が動かしやすくなり、筋力も上がりました。バランス能力も上がり、歩行時のふらつきが減少しています。現在は車椅子を使うことも少なくなり、歩行器を利用しながら館内も歩いていらっしゃり、リハビリの成果が出ていると思います」

新たな目標

小松さんには次の目標があります。それは駅前のスーパーに行って、自由にお買い物をすること。
「今は、買い物をするにもスタッフの方に付き添ってもらって商品を選んだりしていて･･･。もちろんありがたいのですが、正直ちょっとだけ遠慮してしまうところがあるんです。だから、自由に店内を歩いて、気兼ねなく買い物できるようにしたいなと思っています。そのためにも、もう少しリハビリを頑張らなくっちゃね！」
夕食後にお部屋に戻り、介護スタッフのサポートを受けながら着替えや洗面を終え、ベッドに入る小松さん。
「ありがとうね。部屋の明かりを暗くしてもらえる？」
リハビリで体を動かして心地よい疲れもあるせいか、小松さんはすぐに眠りに入られました。「グッドタイムリビング」では、夜間も定期的に介護スタッフが各部屋を回っています。夜中の不安も解消されたのか、小松さんの静かな寝息が聞こえてきました。