暮らしのエピソード
Vol.16
“やりたい”を見つけて彩りある暮らしに
暮らしのエピソード
Vol.15
夫婦で紡ぐ穏やかな日常
妻の病気を機に老人ホームへご入居。
住まいが変わっても、お二人の間には変わらない時間が流れている。
グッドタイム リビングから出勤
「それでは行ってきます。今日も千恵子をよろしくお願いいたします」
朝8時すぎ、いつものように「グッドタイム リビング」から仕事に出かけるのは、小泉清さん(仮名:78歳)。それを見送るのは、奥さまの千恵子さん(仮名:78歳)と「グッドタイム リビング」のスタッフです。
小泉夫妻は1年前に「グッドタイム リビング」にご入居。清さんは弁護士として、現在も週2回ほど、ご自身が代表を務める事務所で働いています。
「妻は認知症を患っているため、私が仕事をしている間、スタッフの方が見守ってくれるので安心です。千恵子も一人きりにならず、寂しい思いをさせることがないので、こちらにお世話になって本当によかったです」
病気が発覚
千恵子さんの様子に異変が見られ始めたのは、2年ほど前でした。
「『寝室の壁に虫が這っていて、眠れない』と言い出したのが始まりでした。私が確認して『虫などいないから、大丈夫だよ』といっても、すぐにまた同じことを訴えてきて…」
気がつくと、冷蔵庫の中や台所の戸棚に、同じ商品の調味料が何個もある状態。さすがにおかしいと思った清さんは千恵子さんと一緒に病院を受診、認知症と診断されました。
「うちは子どもがおらず、妻と私の二人暮らし。頼るところがなく何とかしなければと思い、高齢者向け住宅をいくつか見学しました。ただどこもしっくりとせずに困っていたところ、私の妹がいろいろ探してくれて、こちらを知りました」
清さんが仕事に出ているときに、安心して千恵子さんのことを任せられる点が「グッドタイム リビング」に移り住む大きな決め手となりました。
「ここでなら、食事や身の周りのことをしてもらえます。それに千恵子に何かあった時、スタッフの方がすぐに駆けつけてくれる点が大きかった。仕事をしていると、四六時中妻の側にいることはできませんから」
信頼するスタッフに任せる
小泉さん夫妻の居室には、たくさんの猫のぬいぐるみが飾られています。千恵子さんは猫が大好きで、以前も自宅でペルシャ猫を飼っていたそう。
「千恵子は猫を子どものように可愛がっていました。今はさすがに飼うことはできませんが、猫のぬいぐるみを見ると、嬉しそうに頭を撫でるのです。確かに少しずつ病状は進行していますが、まだ私のこともわかる。スタッフの方が車椅子の千恵子を散歩に連れ出してくれたり、積極的にコミュニケーションをとってくれたりしているおかげです。本当にありがたいですね」
清さんはこちらに入居してから、千恵子さんをベッドから車椅子へ移乗する方法をスタッフに尋ね、練習もしているそう。休みの日には、トイレ介助や食事介助も行っています。
「自分でできることは行い、できない部分はプロであるスタッフに任せる。あのまま二人暮らしを続けていたら、仕事はおろか、生活もままならなかったと思います」
自分の時間も楽しむ
千恵子さんを見つめる清さんのまなざしはいつも温かです。
「妻は長年、仕事ひと筋の私を本当によく支えてくれました。感謝の気持ちで一杯です。それにね、こちらにお世話になったことで、私も夕食時に少しお酒を嗜んだり、好きな読書ができたりと、自分の時間を作れるようになりました。自分自身に少し余裕ができたことで、妻にも大らかな気持ちで接することができているのかもしれません」
住まいを変えながらも、これまでと変わらずに暮らす日々――。「グッドタイム リビング」では、今日もお二人の間に穏やかな時間が流れています。
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