有料老人ホームのご入居者が川柳作家の三上 博史先生と詠む グッドタイム川柳教室
2020年07月22日(水)
こんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
私たちスタッフの仕事のひとつにバルコニーの掃除があります。
その時によくお会いするのがKさまです。
入社したての私は、まずご挨拶から始まり、
最近では少しずつお話する機会が増えて、お話が弾むようになってきました。
「今日は風が強いわ。午後になると日差しが強くなるから、こうやって午前中にバルコニーを歩くのよ。コロナの前はお外をお散歩したり、スーパーまでお買い物に行っていたけれど、今はできないから午前中はバルコニー、日差しの強い午後や雨の日は廊下を歩くの」
おお、意識がお高い!
しかし、これだけにとどまらず。
さらに、さらに。
ポケットから携帯を出されて
「これでね、管理してるの。一日の歩数がだいたいこれでわかるのよ。
私は大正13年の3月生まれなの。今年96歳なのよー。
足は大事だから歩くことは欠かさないわ。自分で歩くようにしないと歩けなくなっちゃうから。途中で休憩を入れながら歩いてるわ」
すごい!
しかもお話をうかがった日はお洗濯が終わるのを待つ間の隙間時間を利用しての歩行とのこと。
少しの時間もムダにしない、もう脱帽です。
素敵な笑顔でお話されているK様。
見た目年齢はもちろん、そのしっかりしたお言葉も考え方もとてもお若いです。
掃除も終わり、ロビーに行くとそこにはI様のお姿が。
「Kさんはいつもがんばってるねー。でも僕も負けてないよー」
そうお話しされながら見せてくださったのがこちら。
歩数をスマホで管理されてます。
スマホを使いこなされているとはご立派!
しかも7908歩!!
「僕は普段は廊下をメインに歩くんだよ。大体一日の目標は3000歩。
5000、7000なんて日もあるけどね。今年88歳!元気だよ」
7月に88歳になられたばかりのI様。
皆さま、本当にお元気です。
「お、Kさんが歩き始めたぞ。
ここは緑があって気持ちいいねー。
今の季節は晴れてる日はゴルフ場を思い出すよ。
今日は風が吹いていて気持ちいいな」
若い頃はゴルフが大好きだったと、ゴルフのスイングも見せてくださいました!
「Kさん見てると自分もがんばらないとなって思っちゃうよ」
そうおっしゃるとI様も、さっそうとバルコニーへ向かわれました。
なんだかとっても楽しそう。
「風が強いけれど、気持ちいいわねー」
ウォーキングのお話が弾んでいるようです。
少し歩いたら少し休憩。
休憩しながらの談笑も大切な時間のひとつです。
そんなお二人の姿を見て新たな参加者が。
車いす自走でO様もバルコニーへ。
こちらでは車いすはケアアテンダントが押すだけでなく、ご自分の足の力で動かす車いす自走を推奨しています。
筋力の低下防止、骨へ刺激を与えることは大事という考えからです。
杖を使って廊下を歩く方もいらっしゃいます。
スタイルはさまざま。
皆さま、ご自分に合ったやり方で健康なカラダづくりをされています。
施設内であっても緑溢れる環境の中で運動ができるので、運動が苦にならないそうです。
歩くことの大切さを人から教わるのではなく、ご自分で実感されて歩いている方がとても多く、ポテンシャルが高いなぁと思います。
皆さまは実年齢よりもずっとお若い方ばかり。
意欲的に歩いたり、クラブで歌ったり、絵を描いたり楽しく取り組むことが若さを保つ秘訣だと皆さまを拝見していて思います。
コロナ感染防止対策で運動不足になりがちなこの時期ですが、この緑溢れる環境をフル活用して健康づくりに励んでいただきたいです。
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