01介護人材の不足を補う、
介護ロボットの導入

最良のケアを目指して

介護の時間短縮と、介護を受ける身体的・精神的負担を軽減する
福祉用具・介護ロボットの積極的な開発へ

2019.09

介護の現場で問題となっている
人材不足の現状

日本ではいま、少子化に伴う人口の減少と、高齢者人口の拡大が大きな社会問題となっています。総務省の発表によれば、戦後1950年には4.9%だった高齢化率(全人口に対する65歳以上の人口割合)は年々増加の一途をたどり、1985年には10.3%、2005年には20.2%、2015年には26.6%となっています。国立社会保障・人口問題研究所による推計では、このままでは2065年には高齢化率38.4%になると予測されています。これは、65歳以上の高齢者1人に対して、15〜64歳の国民がわずか1.3人という数値です。

要介護認定者や介護サービス受給者数も今後増えていくことが推測されますが、一方で必要となる介護職員の不足も懸念されています。厚生労働省の発表によれば、2016年度の実際の介護職員の数は約183万3000人。この年に必要だと考えられていた介護人材数(需要)の約190万人には届いていません。当然ながら必要となる介護人材数は今後も増え続け、2020年度末には約216万人、2025年度末には約225万人の介護人材が必要になるといわれています。

こうした少子高齢化を背景に、介護の現場では人材不足が深刻化しつつあります。近年引き起こされている介護職員による事件などは「介護士の質と環境が悪化していることに原因があるのではないか」「そこには人材不足が影響しているのではないか」という声もあるようです。さすがにこれは極論ですが、こうした声が出るほどに事態は深刻化していると言えるでしょう。

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介護人材の不足を補う、
介護ロボットの導入

介護の現場での人材不足を解決する一つの手段として、2018年12月には外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管難民法が成立しました。政府は介護の現場において今後5年間で最大6万人の外国人介護人材の受け入れを見込んでいます。ただしこうした動きも、「介護の質を維持できるかどうかが重要」との声があるように、十分な教育と環境整備が行き届かなければなりません。人材不足解消の特効薬となるかどうか、難しいところです。

外国人介護人材の受け入れを見込むと同時に、政府は福祉用具・介護ロボットの開発と普及を支援する方針を示しています。ロボットとは「情報を感知(センサー系)」「判断し(知能・制御系)」「動作する(駆動系)」といった要素技術を有する知能化した機械システムと定義されており、このうち介護の現場に応用したものが介護ロボットと呼ばれています。こうした開発と普及によって、介護される側の生活の質を維持・向上させ、介護する側の負担を軽減させることが狙いです。

実際のところ、介護の現場での福祉用具や介護ロボットの導入は、日本ではとても遅れていました。例えば、北欧の先進国では当たり前となっている移動用リフトも、日本ではほとんど普及していません。その一つの要因に、「介護は人の手でやるもの」という古くからの考え方や因習が固定観念として根強く残っていることが挙げられます。実際の現場でも「リフトのような機械で高齢者を運ぶのは、まるでモノでも扱っているようで失礼だ」といった考えを持った介護職員は多いようです。

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意識調査でわかった、
介護ロボットに肯定的な声

確かに「人の手による介護」には温もりが感じられるでしょう。では、実際に介護される立場の意見はどうなのでしょうか。

グッドタイム リビングでは、2011年より毎年全国の40代以上の男女を対象に<介護に関する意識調査>を行っており、その中に「今後介護される立場になった場合、介護ロボットによる身体介護を受けたいですか」という設問も用意しています。2011年の調査結果では、「推奨されていれば受けてもよい」が71.6%、「積極的に受けたい」が7.4%で合計79.0%が介護ロボットについて肯定的な考えを持っているということがわかりました。こうした肯定的な回答は、2018年には調査開始以来最高の84.3%まで上昇しました。

介護ロボットによる介護に肯定的な回答の理由として多かったのが「ロボットは気を遣わないから」「本当は人の手が良いが気を遣うから」という意見です。この調査結果から、人の手による介護に対して心理的負担を感じるということが浮き彫りになりました。

なお、同調査では「ロボットによる身体介護を受けたくない」という回答は、14.7%。その理由として「人の手で介護されたいから」という回答が、調査開始以来、初めて半数を下回りました。

こうした調査結果からも「介護は人の手でやるもの」という固定観念に縛られる必要はないということがわかりました。

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グッドタイム リビングでは、
介護ロボットを率先して導入

介護ロボットによる身体介護の意識調査結果で肯定的な意見が多かったことを受け、グッドタイム リビングでは積極的に福祉用具・介護ロボットを導入する方向へと舵を取りました。

こうした機器の導入において、特に重視すべきと捉えているのが「介護の時間短縮」と「介護を受ける側と介護をする側双方の身体的・精神的な負担の軽減」です。介護の現場では、一分一秒を争う事態も少なくありません。トラブルの前兆があった際、介護職員が迅速なケアをすることで未然に防ぐことができます。また、介護や介助をスムーズにすることで、介護を受ける側の身体的・精神的な負担軽減にもつながるでしょう。また、介護士のケガや疲労を抑え、心に余裕を持ってもらうことが、介護環境の維持・継続のためにも重要です。

そしてグッドタイム リビングでは、これまでさまざまな福祉用具・介護ロボットを多くのメーカーと共同開発し、自社が運営する高齢期を迎えた方の住まい「グッドタイム リビング」に導入しています。こうした取り組みが広く評価され、2017年には厚生労働省の「介護ロボット導入好事例表彰」で優秀賞を受賞しました。

今後もグッドタイム リビングは、ロボット技術を用いた次世代型介護への取り組みを続けていく方針です。

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